2025年10月25日 爆買いからコト消費
先日、wechatから「陳さん、箱根に来ましたよ!温泉に入るため」と興奮ぎみの電話がありました。
電話の相手は、中国で知り合った縫製工場の縫子さんとその彼氏でした。
以前、彼女と食事した時に、
「疲れを取る一番いい方法は、紅葉に囲まれた日本式の温泉に入って、冷たいビールを飲んで、
そうすれば、どんな嫌なことがあっても消えてしまうよ」と話したのを思い出しました。
懐かし~い、来てくれたか!うれし~い~
数年ぶりに再会した彼女は一層たくましくなった気がします。
彼女の話によると、はじめは団体ツアーで買い物、
今回は2人でSNSから情報収集し、航空券、ホテルの予約はすべてネットで手配、
温泉を体験し、寿司屋に行き、鎌倉に足を伸ばし、富士山の「映え」スポットを巡るという計画でした。
中国では、建国記念日にあたる国慶節と中秋節を合わせて10月1日から8連休です。
メディアによると、旅行や帰省などで移動する人が延べ23億6000万人にも及ぶそうです。
海外旅行先の人気No.1は今年も日本です。
10年前、大型客船で日本にやってきた中国人観光客たちを、大型バスが出迎えた光景は、今でも記憶に新しいところです。
2000人もの観光客が大型バスに乗り込み、各地の観光スポットへ向かいました。
東京・銀座では団体ツアー客の「爆買い」が増え、日本の家電から便座まで大量に購入する姿が連日放送されました。
この数年、旅行スタイルも変化しつつあります。
4割以上の「団体旅行」は1割未満に減少、少人数で行動する「個人旅行」が全体の9割を占めるようになっています。
縫子さんの彼氏は「こどものころよく見ていたアニメのロケ地を見に行き、
そのアニメが着ていたユニホームを購入したい。これはアニメへのリスペクトでもあります」と熱く語ってくれました。
あぁ~、感動!涙腺崩壊。
思わず、これも新しいビジネスチャンスではないか?と考えてしまいました。
リスペクトの気持ちを持って日本にやって来る若い中国観光客は、
きっとそのうちアニメ主人公と同じように成長していくのだろうと感じました。

