2024年3月23日 40年前の夢

ちょうどいまから40年前、
中国で日本のアニメ番組『母をたずねて三千里』が放送されました。
当時、この番組を見た子供たちはすでに親の立場になった人が多いでしょう。
私もその子供たちの一人でした。
将来、番組の主人公と同じように未知な海の向こう側へ、
夢を羽ばたかせるため自分の場所を探しに行こうと胸に決めました。

『母をたずねて三千里』の主人公マルコは小学生ぐらいの男子、
母親に会うためにイタリアから海を越えてアルゼンチンまで旅をする物語でした。
強い意志が周りの人々を巻き込んでいき、主人公は多くの人の協力のおかげで、
母に会うという目標を達成することができました。
協力してくれる人の中には、共感、哀れみもありますが、
その強い意志が周りの人々を巻き込み推進力となる様子が温かくも爽快です。
自分だけではできない大きなことをやるには、
強い意志こそが大事だと感じました。

このアニメ番組のレイアウト担当は宮崎駿さんでした。
番組の場面設定をするため、当時の町並みの細部まで取材を行いました。
宮崎駿さんのその後の数々の作品は優れたキャラクター、美しい背景、
日本人の感性にあったストーリー展開や情緒を使い、
視聴者に飽きさせず、魅力的な画面に見せる場面構成、レイアウトの力は、
まさに日本のクリエイター方の魂ですね。
宮崎駿さんの独自の世界観は、多くの人々に愛されています。
ちょうど40年後の今年、監督した長編アニメ『君たちはどう生きるか』は、
米映画界最大の祭典である第96回アカデミー賞を受賞しました。

私の子供時に見た夢は、
いつかきっとたどり着けると常に自分に言い聞かせています。
私には信頼できる仲間と導いてくれる宮崎駿さんのような伴走者がいます。
今、夕焼けに真っ赤に染められた海を眺めたい気分になりました。